広告とオーガニック流入の分析方法:小さな会社でもできるWeb集客改善の第一歩

中小企業の経営者・マーケティング担当者の皆さん、自社のウェブサイトに「どこから、どれだけの人が訪れているのか」を正しく把握できていますか?

「広告は出しているけど、効果が見えない」「SEOってやったほうがいいの?」「結局、何が成果に繋がっているのか分からない」──そう感じているなら、“広告流入”と“オーガニック流入”の違いと、それぞれの分析方法をしっかり理解することが重要です。

限られた予算でも効果的なマーケティングを実現するためには、「勘」や「感覚」ではなく、「データ」に基づく判断が欠かせません。


広告流入とオーガニック流入の違いとは?

まずは言葉の定義を整理しましょう。

  • 広告流入(Paid Traffic)
     Google広告やSNS広告など、費用をかけて配信した広告経由でサイトに訪れたユーザー。即効性があるが、費用がかかり続けます。
  • オーガニック流入(Organic Traffic)
     検索エンジンでユーザーが自然に見つけて訪問してきたケース。SEO施策が成果として現れる。費用は抑えられるが効果が出るまで時間がかかる。

この2つを混同すると、「本当は広告が効いているのに、SEOが成功していると勘違いする」といった分析ミスにつながり、予算の配分を誤ってしまう可能性も。


分析に使うべき基本ツール

初心者でも扱いやすく、無料で使える代表的な分析ツールが以下の2つです。

  • Googleアナリティクス(GA4)
     アクセス数、流入元、ユーザーの行動などを可視化できる必須ツール。
  • Googleサーチコンソール
     自社サイトが検索結果でどんなキーワードで表示されているか、クリックされた回数などが分かる。

この2つを連携すれば、広告とオーガニック、それぞれの流入効果を正確に把握できます。


実践:広告とオーガニックを比較分析する方法

1. Googleアナリティクスで流入元を確認する

GA4の「集客」レポート > 「トラフィック獲得」を開くと、以下のようなチャネルが表示されます。

  • Organic Search(オーガニック流入)
  • Paid Search(広告)
  • Direct(直接入力やブックマーク)
  • Referral(他サイトからのリンク)
  • Social(SNSなど)

この中で「Organic Search」と「Paid Search」を比較しましょう。

ポイントは以下の項目です:

  • ユーザー数:どれだけの人が訪れたか
  • エンゲージメント時間:どれだけ長く滞在したか
  • コンバージョン数:問い合わせや購入につながったか

2. UTMパラメータで広告を正確にトラッキング

広告を出す際は、UTMパラメータを使ってURLを明確に設定することで、GA上で「どの広告から来たユーザーか」が分かるようになります。
これにより、複数の広告を出している場合でも効果を比較でき、費用対効果の高い広告だけに絞り込むことが可能です。

3. サーチコンソールでオーガニック検索を深掘り

サーチコンソールでは、以下の情報が確認できます:

  • 表示回数(Impressions):検索結果に表示された回数
  • クリック数:実際にクリックされた回数
  • CTR:クリック率(クリック数 ÷ 表示回数)
  • 掲載順位:平均して何番目に表示されているか

これらをもとに、どのキーワードで流入しているかを把握し、強化すべきSEO施策を明確にします。


分析結果からどう改善につなげるか?

広告の改善例:

  • CTR(クリック率)が低い → 広告文や画像を見直す
  • コンバージョンが少ない → LP(ランディングページ)の内容を改善

オーガニックの改善例:

  • 表示されているがクリックされない → タイトル・メタディスクリプションを改善
  • 順位が低い → コンテンツを充実させる or 内部リンクを強化

最後に:中小企業にこそ「数字を見て動く習慣」を

「広告も出してるし、SEOも少しやってるけど、どっちが効いてるのか分からない」──そんな状態では、せっかくの施策も無駄になりかねません。まずは「広告流入」と「オーガニック流入」に分けて数字を見ること。そしてそのデータをもとに、小さな改善を繰り返していくこと。それだけで、ウェブ集客は確実に変わっていきます。数字は正直です。あなたのマーケティングの答えは、すでにデータの中にあるかもしれません。


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