成果を生むWeb施策へ:KPIとKGIの正しい設定と運用方法

「ウェブサイトに力を入れているのに、成果が見えない」
「どこを改善すればいいのか、判断がつかない」
そんな悩みを抱える中小企業の経営者・マーケティング担当者は少なくありません。

その原因の多くは、“なんとなく”で施策を進めてしまっていること。マーケティングの効果を可視化し、正しく改善するためには、KPI(重要業績評価指標)とKGI(重要目標達成指標)の設定と運用が不可欠です。

今回は、ウェブマーケティング初心者の方でもすぐに取り組める「KPIとKGIの考え方」について、具体例を交えて解説します。


KGIとは?最終ゴールを数値で示す指標

**KGI(Key Goal Indicator)**は、企業や施策の最終目標を数値で表したものです。
例えば、以下のようなものがKGIに該当します。

  • 年間の新規契約数:100件
  • 月間のEC売上:500万円
  • 来店予約数:月間300件

つまり、「ビジネスとして何を達成したいか」を明確にし、その成果を“見える化”するのがKGIの役割です。

KGIは原則ひとつ。シンプルに設定することで、チームの動きも明確になります。


KPIとは?目標までの進捗を測る指標

一方の**KPI(Key Performance Indicator)**は、KGIを達成するために必要な中間指標のこと。言い換えれば、KGIまでの「チェックポイント」です。

たとえばKGIが「月間売上500万円」であれば、KPIは次のように設定できます。

  • ウェブサイトの月間訪問者数:30,000人
  • 問い合わせ件数:100件
  • 商談化率:30%
  • 平均成約率:20%

KPIが現実と乖離していると、KGI達成は難しくなります。逆にKPIが改善されれば、自然とKGIにも近づいていきます。


なぜKPI・KGIの設定が重要なのか?

特に中小企業では、日々の業務に追われ、気づけば「成果が出ているのか分からない」となりがちです。
KPIとKGIを設定し、数字で現状を把握できるようにすることで、以下のメリットがあります。

  • 現場の判断基準が統一される
  • 改善の優先順位が明確になる
  • 施策の効果を可視化できる
  • チーム全体の意識が目標に向かう

また、限られた予算・人員で戦う中小企業だからこそ、無駄のない施策運用が重要になります。その羅針盤となるのがKPI・KGIです。


KPI/KGI設定のステップ

1. まずはKGIを明確にする

「売上を伸ばしたい」ではなく、「6ヶ月以内にEC売上を月500万円にする」といったように、期間と数値を明確に設定します。

2. KGIを因数分解する

そのKGIを実現するためには、何が必要か?を逆算します。たとえば:

  • 1件あたりの平均単価:5,000円
  • 月に必要な注文数:1,000件
  • コンバージョン率:1%
  • 必要な月間サイト訪問数:100,000件

このように分解すると、注力すべきポイント(KPI)が見えてきます。

3. KPIを週単位・月単位でモニタリングする

KPIは毎月、あるいは週ごとに進捗を確認し、改善サイクル(PDCA)を回していきます。Googleアナリティクスやサーチコンソール、広告管理画面などのツールを活用し、数値をチェックしましょう。


よくあるKPI設定ミスと対策

ありがちな失敗例:

  • 数字が大きすぎて現実味がない
  • KPIが多すぎて管理できない
  • 現場が数字の意味を理解していない
  • 設定しただけで振り返らない

対策:

  • KPIは「行動レベル」で測定できるものに
  • 3〜5個に絞って管理しやすくする
  • 週次・月次で共有し、チーム全体で見える化
  • 現場と一緒に設定することで納得感を持たせる

まとめ:KPI・KGIは中小企業の武器になる

限られたリソースで戦う中小企業にとって、感覚だけに頼るマーケティングは非常にリスクが高いものです。
しかし、KPIとKGIという「数字で測れる軸」があるだけで、チーム全体の動きが変わり、施策の精度も上がっていきます。

まずは「この半年で何を達成したいか」をKGIとして言語化し、それを達成するためのKPIを具体的に設定してみましょう。小さな一歩からでも、確実に成果につながる“数字に強い会社”へと近づいていけます。


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