マーケティングファネルとは?中小企業が成果を出すための基本フレーム
「ウェブからの問い合わせが増えない」「広告の効果が分からない」──そんな悩みを抱える中小企業の経営者・マーケティング担当者の方にこそ知っておいてほしいのが、マーケティングファネルという考え方です。
マーケティングファネルは、顧客が購入に至るまでのステップを可視化し、最適なアプローチを考えるフレームワークです。言い換えれば、「どこで顧客が離れているのか」「どこを強化すべきか」が一目で分かる設計図のようなもの。
今回は、Webマーケティング初心者の方でも理解しやすいように、マーケティングファネルの構造と活用法を分かりやすく解説します。
マーケティングファネルとは?
「ファネル(funnel)」とは英語で“漏斗(ろうと)”のこと。マーケティングファネルでは、商品やサービスを認知してから購入するまでのプロセスを、漏斗の形に見立てて段階的に表現します。
一般的なファネルの構造は、以下のように分けられます。
- 認知(Awareness):サービスやブランドの存在を知る段階
- 興味・関心(Interest):内容に興味を持ち、詳しく知りたくなる段階
- 比較・検討(Consideration):他社と比較しながら購入を検討する段階
- 行動(Action):実際に問い合わせ・購入・申し込みなどのアクションを起こす段階
このように、上から下に進むにつれて人数が減っていく構造が、ファネルと呼ばれる理由です。
なぜファネルが重要なのか?
多くの企業は「問い合わせが少ない」「売上が伸びない」と悩んだとき、いきなり広告を出す、サイトをリニューアルするなど“手段”に走りがちです。
しかし、ファネルを意識することで、**「どの段階で顧客が離脱しているのか」**を分析し、的確に改善ポイントを見つけることができます。
例えば:
- 認知が不足 → SEOやSNS、広告で流入を増やす
- 興味が弱い → サービス紹介や事例、FAQを強化
- 比較で負けている → 料金表や競合との違いを明確に
- 行動に移らない → フォームの簡素化やCTAの見直し
このように、ファネルごとに施策を分解できるのが大きなメリットです。
ファネルごとの主な施策と指標
| 段階 | 目的 | 施策 | 主なKPI |
|---|---|---|---|
| 認知 | 存在を知ってもらう | SEO対策、リスティング広告、SNS投稿 | サイト訪問数、広告の表示回数、SNSリーチ数 |
| 興味・関心 | 興味を持たせる | ブログ、導入事例、サービス紹介動画 | 滞在時間、ページ閲覧数、資料DL数 |
| 比較・検討 | 信頼と納得を得る | お客様の声、FAQ、料金ページ | 比較ページの閲覧数、CTAクリック数 |
| 行動 | 問い合わせ・購入 | LP改善、フォーム最適化、キャンペーン | CVR(コンバージョン率)、問い合わせ数、購入数 |
このようにKPIを明確にすることで、どの段階がボトルネックなのかが見えてきます。
ファネルは「横の連携」と「改善の優先順位」を生む
小規模な企業では、「営業は営業」「マーケはマーケ」と部署ごとに動いてしまうケースが多く見られます。しかし、ファネルで全体像を共有することで、
- マーケティングがどの段階までリードを育てるべきか
- 営業はどの段階のリードに注力すべきか
といった社内連携の基準も作りやすくなります。
また、限られた予算や時間で施策を行う場合も、ファネルを見ることで「今もっとも手を打つべき場所」がはっきりします。たとえば、流入が少なければ広告よりSEOやSNSを優先すべきかもしれませんし、流入が多いのにCVが低いならフォームや訴求内容の見直しが効果的です。
まとめ:まずは「自社のファネルを描いてみる」ことから
マーケティングファネルは、単なる理論ではなく、日々の施策や成果に直結する“地図”のようなものです。ウェブサイトを改善したい、リードを増やしたいと考える中小企業にとって、ファネルの理解と活用は最優先の一歩です。
まずは、自社の顧客がどんな流れで「知って」「興味を持って」「比較して」「問い合わせる」のか、紙に書き出してみましょう。そのうえで、どの段階が弱いのかを見つけ、小さな改善から着実に成果につなげていくことができます。
マーケティングファネルは、成果につながるマーケティングの土台です。焦らず、一歩ずつ自社に合った戦略を組み立てていきましょう。
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